民間救急におけるメディカルコントロール体制の重要性とその役割

概要
民間救急事業所が安全かつ効果的な医療サービスを提供するためには、メディカルコントロール体制が不可欠です。この記事では、その重要性と具体的な役割について解説します。
導入部
民間救急事業所は、地域の救急医療において重要な役割を果たしています。しかし、その活動を適切に支援し、質の高い医療サービスを提供するためには、メディカルコントロール体制が欠かせません。
メディカルコントロール体制の重要性
医療系の民間救急事業所が医療サービスを提供する際には、本来、医師による専門的な医療判断が必要です。しかし、既存の事業所の大多数が、そうした体制が整っていないまま医療系の民間救急を自称している状況というのが現状(令和6年2月現在)なのです。万が一、搬送中の患者様が容態悪化した場合、そうした事業所では消防の救急車を要請することになり、更に救急車が到着するまでは、たとえ看護師や救急救命士が添乗していたとしても、彼らは本来の力を発揮できず、最低限の応急処置しかできない状況になるでしょう。
そうした状況を打破すべく、弊社では指導相談医との密な連携をとり、同医師の指示のもと、最善の処置と医療判断、搬送(緊急走行は出来ません。)を可能としました。また、同業者の隊員や医学生、看護師、看護学生、救急救命士、救急救命学生等に対し、 救急車同乗実習や元東京消防庁の救急隊経験があるⅡ種免許取得者による運転技能講習、現場活動シミュレーション等の機会を提供することで民間救急業界全体の質を向上させます。
メディカルコントロール体制の役割
- 医療資源の調整: メディカルコントロール体制は、必要な医療機器や薬剤(酸素など)を適切に調達し、活用できるように調整します。
- 医療情報の提供: 弊社提携の医療機関や高齢者・障害者施設等と連携し、患者様の医療情報を共有することで、適切な医療判断が行われます。
- 医療プロトコールの策定: 民間救急活動における適切な手順や処置を定めた医療プロトコールを策定し、弊社提携の民間救急事業所に提供します。
まとめ
民間救急事業所が安全かつ効果的な医療サービスを提供するためには、メディカルコントロール体制が欠かせません。この体制によって、医療の質が向上し、患者様への適切なケアが提供されていくことでしょう。
弊社では、独自のメディカルコントロール体制を一層盤石なものとしていく所存であります。
同業の皆様や医療関係者(医学生、看護師、看護学生、救急救命士、救急救命学生等)の方々についても同様の恩恵が得られるよう事業所様の提携や弊社グループへの加盟、研修への応募を募集しております。
お気軽にお問い合わせください。
結論
民間救急事業所が地域の救急医療に貢献するためには、メディカルコントロール体制の構築が不可欠です。関係機関や地域の医療機関と連携し、安全かつ効果的な医療サービスを提供するための体制整備が求められます。
有限会社高千穂産業 民間救急事業部
取締役 関山 隆人